ルノー日産三菱自動車のアライアンスのカタチが変わっても、どれだけ内部で何かがあっても、クルマを売るメーカーである事に変わりはない。クルマも周りも常に変化する。
3社アライアンスが落ち着き出したのは割と最近のことのように思う。
ルノーのトップであるルカ・デ・メオ氏が「青赤黄色で紫になっていた」と言うように、アンバランスに見えた商品展開は少しずつ変わりつつあるように思える。
三菱自動車は日産エクストレイルの兄弟車であるアウトランダーPHEVを日産に先んじて発売した。
アウトランダーPHEVの多くの点が評価された。もちろんエクストレイルも同様に高評価を得ている。
昨今では日本で「デリカミニ」を販売。
三菱のヒット作がまた生まれた。
この勢いは加速するだろう。
7月26日には三菱のピックアップトラック「トライトン」のフルモデルチェンジ。
8月10日には三菱が満を持して世に送るコンパクトSUVが発表される。
更にASEANを中心に人気を誇る「エクスパンダー」にハイブリッドモデルが追加される予定だ。
今回は待望のコンパクトSUVについて、当ブログが徹底的に調べ上げたので是非皆さんにも共有したい。
◆デザイン
デザインは前任のXFCコンセプトから大きくかけ離れることはないという。三菱インドネシアの上層部の複数名が「80%このまま」と発言していることからもコンセプトのイメージは維持するようだ。
(画像引用元:三菱自動車)
XFCコンセプトは多くの国と地域で公開された
◆プラットフォーム
こちらはCMF-A説やCMF-C/D説等が流れたが、一転し、CMF-Bプラットフォームに基づくというのが最新の見解だ。
当然事実上の兄弟車が用意され、日産から次世代キックスとして登場するだろう。当ブログでは4月に次世代キックスはCMF-Bプラットフォームを採用しより魅力的になるだろうという事をお伝えしたがここで話が合流する。
ルノー側にも兄弟車があるのかは未だ確認が取れていないが恐らく無いだろう。
(画像引用元:@Enhance_Artwork)
日産次期キックスのレンダリング
◆パワートレイン
簡単に言えばエクスパンダーと同じものを載せるという。
1.5ℓガソリンエンジン(4A91型)の搭載はほぼ確実とされている。ちなみにトランスミッションには4速AT,5速MTがある。
エクスパンダーには先にHEVが追加されるが、こちらのコンパクトSUVも追ってHEVが追加されるという。
この辺の"更に先の話"に関してはまだ未確定で不透明な部分が多いのはご理解いただきたい。
(画像引用元:三菱自動車)
まもなくHEVが追加されるエクスパンダー
◆価格
大事な価格帯だが、インドネシアのメディアによると350万円ぐらいになると報じられている。現地の価格を日本円に置き換えたものだ。
一方で「XFCコンセプト」が発表されたベトナムでは7億ドンと報じられている。こちらは日本円で398万円くらいだ。
日本で販売される事がもしあるのなら、CKD生産になる可能性も否定できない。
◆サイズ
サイズは少し大きいと感じるかもしれない。
事前情報によれば全長4,390mm(XFCコンセプトの計測をした人が言っていた4,3mに合致)、全高は1,660mmそして全幅が1,810mmとなっているようだ。
ライバルになるホンダ「HR-V(日本名:ヴェゼル)」と比較すると全長が60mm長く、全高が80mm 全幅が20mm大きいことになる。
あくまでこの数値も事前情報であり、100%確定的とは言えないことにご理解いただきたい。
◆モデル名
現在調査中
◆新型コンパクトSUVは日本に来るのか
さて最後は気になる日本市場導入だ。
公式から噂があるわけでもないが、確率的にはそこそこ高いのではないかと見ている。
フルモデルチェンジを期に日本市場へ復活する「トライトン」も商標が取得されている。
HEVの追加後に日本市場へ導入される可能性は多いにあると思う。
今後とも注視しておきたい。
(画像引用元:@Enhance_Artwork)
当記事の結びにあたりいつも通りレンダリングで締めようと思う。
「XFCコンセプト」から大それる事なく、そのイメージを維持している。よって正解に近いレンダリングであることを保証する。
数年前の失速から立ち直り、大きく飛躍し始めた三菱自動車。日本では、好調な「アウトランダーPHEV」が「デリカミニ」をエンパワーし、そのおかげもあってか「トライトン」が発売される予定だ。
ぜひ「トライトン」の販売が好調な際には新型コンパクトSUVをエンパワーしてくれる事を期待したい。ブランド自体をエンパワーしていく各モデルの今後が楽しみだ。