アルファロメオから電動SUV「ミラノ」が大胆なデザインを纏って登場!

アルファロメオの新章が開かれたのだろうか。

少なくとも今このブランドは分水嶺にあり、今日発表された「ミラノ」は同社の電動化に対する旗振り役となるのだろう。

 

「ミラノ」 その正体

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(画像引用元:alfaromeo)

「ミラノ」という名前はアルファロメオらしくないと取る人もいるかもしれない。

ステルヴィオ」や「トナーレ」はイタリアにある峠の名前がモチーフになっているが、今回は都市の名前を採用した。

最初はアルファロメオは座標で新車名を紹介した。座標から「ブレンネロ」(こちらも峠)が有力視されていたが、実際はブレンネロ峠のあるミラノを指していたことになる。

ミラノはアルファロメオ・75の対米向けモデルの別名として採用された過去がある。

そんなアルファロメオ・ミラノはブランドを大きく変えてくるだろう。

 

洗練されたデザインの未来

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(画像引用元:alfaromeo)

フロントデザインにおいては、トリロボ(三葉飾り)から着想を得たグリルはボディ同色のものになった。LEDは単眼ユニットであるものの横に長く、同色であることの恩恵を受け、グリルを目立たせているかの様なデザインである。トナーレなどの最新モデルに積極的に設定されてきたサインカーブヘッドライトは途切れた3本のLEDになっている。

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(画像引用元:alfaromeo)

リアデザインでは下に下っているデザインのテールを採用しているものの、サインカーブのようなデザインが施されている。バッヂを付けるのではなく横文字で社名を書くブランドが増えているが、アルファロメオは筆記の綴りを採用。流行に乗るものの一気に先進感とセンスの良さが目立つ。

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(画像引用元:alfaromeo)

インテリアデザインは突飛なものではなく、現実的だ。気を衒いすぎるのではなく挑戦の枠を拡張したように思えるデザインになっている。

 

電動車として同社の先導者に

EVへの移行は難しい。選択する層は決して広くないがEVから逃れることはできない。

それはアルファロメオとして、ステランティスとして。

このモデルはアルファロメオSUVモデル群の末弟としてBセグメントSUVに属する為に、ステランティスのe-CMPプラットフォームを採用している。

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(画像引用元:alfaromeo)

ミラノの兄弟はジープ・アベンジャーとフィアット600eの2機種だ。これらのモデルには点在するもののEV/MHEV/ガソリンモデルがある。ミラノはEV(54kWhで366マイルの航続距離)を推すがHEV(156hpと240hp)も設定。

乗り味が他ブランドと似てしまう心配はアルファロメオらしさがあることをジャン=インパラートCEOが保証している。

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(画像引用元:alfaromeo)

アルファロメオミラノのデザインから見て取れるように同社の電動化を象徴するような一台になっている。

日本での発売は現在未定だが、これが日本で販売されるとなれば契約の判子を押す人が続出するだろう。アルファロメオ・ミラノのジャパンプレミアが待ち遠しい!!

軽商用EVは夢物語じゃない!ASF2.0はなかなか面白そうなクルマになっている!

商用EVの可能性はどこまで伸びるのだろうか。

軽自動車規格のEV化はハードルが高い。バッテリーによる積載量の低下、従来の軽自動車に比べて割高な価格など改善点が多い。

そして何より、軽商用EVの選択肢が少ない。

トヨタ「ハイラックス」、ホンダ「WR-V」は輸入車だ。そして紹介する「ASF2.0」もまた輸入車である。軽商用EVの輸入車という何とも耳慣れないワードに戸惑うかもしれないが、これは軽規格に対する新たな挑戦と言えるだろう。

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(画像引用元:ASF株式会社)

 

ASF株式会社の沿革

「ASF2.0」には面白い歴史がある。

大手物流メーカー佐川急便は2020年、ASF株式会社(本社:東京都千代田区)と共に軽商用EVの共同開発および実証実験を開始する事で合意。翌年の2021年にはコスモ石油双日と業務提携した。

昨年は初公開から3年の時を経て、佐川急便に働く7200人の意見を集約して出来上がった「ASF2.0」の納車が開始。まずは佐川急便とマツキヨココカラの2社からスタート。数日後にはコスモ石油マーケティングの展開する「コスモ My カーリース」を用いてリース販売も始めた。

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(画像引用元:ASF株式会社)

この「ASF2.0」は個人販売ではなくリース販売という形を取る。

他にもオートバックスセブンなどの企業と協業し、徐々に勢いが付いてきている「ASF2.0」の開発及び製造は中国の上汽通用五菱汽車が担当。車載バッテリーにはCATLのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用。中国製と言えど聞き覚えのあるメーカーばかりだ。以上のことからASF株式会社はファブレスメーカーである事がお分かりになるだろう。

 

デザインは従来の軽を超える

軽規格のデザインは思う以上に難しいことは想像に難くない。SUVやコンパクトカー以上に厳しく定められた寸法に自社らしさを反映しなくてはならない。

「ASF2.0」はどうだろうか、ブーメラン型のLEDのデイライト(ウインカー兼用)に2段のLEDヘッドライト、ボディと馴染むグリルを採用。

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(画像引用元:ASF株式会社)

テールは一文字の両端にコの字を使い、軽規格のある種短所である四角さを活かしている。

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(画像引用元:ASF株式会社)

インテリアに真新しさは正直無いが、軽の商用であればこれくらい割り切って良いと思う。

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(画像引用元:ASF株式会社)

 

従来の軽商用と比べると…

EVとしての懸念点をどれだけクリア出来ているだろうか。

直接の競合となるのは三菱「ミニキャブEV」やホンダの「N-VAN e:」だ。

「ASF2.0」のサイズは全長×全幅×全高で、3,395×1,475×1,950(mm)

ミニキャブEV」と比べると全高だけが35mm高くなっている(それ以外は同数値)上に、軽自動車規格の中ではかなり背が高いということになる。

しかしながら車両重量と最大積載量は「ミニキャブEV」と全く同じ値(1,130kg/350kg)を示しており、「N-VAN e:」での最大積載量は300kgであるため、「ASF2.0」の方が競合よりたくさん載せられるというまさかの結果に驚きが隠せない。

総電圧は「ミニキャブEV」に対して10Vほど低い320Vとなっている。一方でバッテリー容量は30kWhと競合より10kWhほど多い。

EVの購入時に気にしたい航続距離は243kmとミニキャブEV」より長く走る事が出来る。

スライドドアを開けると台車やEV用充電器を入れることもできるという優れている点も述べておきたい。

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(画像引用元:ASF株式会社)

ただし商用は乗用とは異なり実用性が求められるため実際に乗ってみた方が良いだろう。

 

軽商用EVをどう見るべきか

EVの扱い(販売〜使用、廃棄に至るまで)が難しく購入手前で足踏みする方の意見も大いに尊重したい。

少し前まで日本でもEVが売れる、メーカーもEVだけ造るというという計画を描いた会社が多かったがそれを変える動きが世界各国から見える。

持論として少なくともEVひとつに縛ることに大きなリスクを感じるが、EVはまだまだ可能性を秘めていると思うのも事実である。

本題から少しズレるが全固体電池やインフラの整備等が整えばそちらが欲しいと手を挙げる人は増えてくるだろう。

今ではなくまだ先の未来ではEVはそこそこの立ち位置に来ると思っていて(少なくとも現在のHEVの位置に来るのは難しいかもしれない)、今はまだ準備期間と仮定している。

ただ軽規格の乗用であれ商用であれ、軽EVの選択肢というのは極めて少ない。軽自動車を日本の道がつくったと言うのであれば、EVで新たな道を切り拓くこともまた軽自動車メーカーのひとつの役割ではなかろうか。そういった意味も込めて1発目から軽商用でスタートしたASF株式会社の今後には目が離せない。

日産×フィスカーは自動車メーカーの転機?/ダイハツから謎の意匠が公開!!

【日産×フィスカー 協業なるか】

本日未明、Reuters社が報じたのは日産がフィスカーへ資本提携に向けた交渉を進めているというもの。そしてこの交渉は上手くいけば今月中に成立するという。

フィスカー社は経営が低迷をしており、日産は資金を提供する代わりに北米での生産で協業を狙っている。

交渉成立となれば日産は4億ドル(約600億円)超を出資する方向だ。

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(画像引用元:Fisker)

日産は昨年11月に当時の親会社だったルノーと出資比率を15%に引き下げ、両社の立ち位置が対等になった。これにより対等に議決権を行使できるよう枠組みが変わった。

ルノーも欧州でフォルクスワーゲンAセグメントEVの協業を睨む中、日産は米国でフィスカー社とEVのピックアップトラックで協議を進める。

 

この選択は果たして吉と出るのだろうか。

例えばの話にはなるが、BYDであればブレードバッテリーの安定供給が可能になったり(少なくとも日産はBYDとは組まないはず)、こちらも絶対にないが、トヨタと組んで水素に振るとなれば投資に大きな意味があると考えられる。

ずばり狙うところは開発費を抑えたりリスクを減らす事だろうが、フィスカー社がフィスカー社としての強みが今の所出てこないとなると、この協業に敢えてここと組む意味があるのか疑問に思ってしまう。

※フィスカー社が無名とかそういう話ではない寧ろ有名

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(画像引用元:Fisker)

フィスカー社は今後数年以内に少なくとも3台のEVを発売することになるが、これらを取って見てもメリットが大きいようには思えない。

唯一5人乗りのスポーツカーとして発表されたローニンコンセプトを市販化した際にメリットを受けるだろうが、日産はスポーツモデルを自社でのみ造りたい意向がある為現実的ではない。

この協業で日産は何を得てどのように進化するのだろうか… 

 

ダイハツが謎の意匠を登録】

先日新社長が就任したダイハツ工業、きっと社内は数多ある不正に向き合っている頃だろう。

そんなダイハツから2月末に謎の意匠が公開された。

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一見するとコペンのようなスポーツカーの様に見える。

しかしながらいかにもサーキット用の様なオープンコックピット型の様な見た目をしている。

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リアはテールライトがポツンと配されており、割り切った見た目となっている。

おそらくこのモデルは、ジャパンモビリティショーかオートサロンで展示されるはずだった「幻のスポーツ」と見ていいだろう。

新体制の始まったダイハツからもワクワクするクルマが登場することを願ってやまない。

満を持しての登場でEV版も!? マツダ次期「CX-5」

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2021年に大幅改良が施され、見た目も機能も一新されたマツダの主力SUVの「CX-5」のフルモデルチェンジが近づいている。

 

マツダCX-5」の現行モデルは2016年に発表、翌年に発売された。

現行は先代と比べて若干のサイズの変更はあったものの、ほぼ変わらない大きさになっている。一方で次期型は少し大きくなる可能性もある。

現行モデルはお得意のディーゼルエンジンモデルもあり、更に年次改良で先進安全技術が搭載されるなど、マツダの軸として大きく成長してきた。

フェイスリフトモデルは2021年に発表され、当時としては受け入れられにくい印象だったものの、時が過ぎるにあたり好評になっていた。

 

【新世代魂動デザイン】

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(画像:次期CX-5の予想レンダリング)

 次期「CX-5」では現行の良さを踏襲しながら、次世代を見据えたデザインに変更される可能性が高い。

具体的には新世代の魂動デザインの採用だ。昨年あたりから矢継ぎ早にグローバルに投入されているラージ群の洗練されたイメージを意識しながらもより進化し、「Mazda Iconic SP」で見られたボディ同色のシグネチャーウィングが与えられるかもしれない。

更に、空力にいかにも効果を発揮しそうなスタイリッシュな面構成になるだろう。

 

【電動化時代を見据えた進化】

 

 次期型はハイブリッドとEVモデルが準備される可能性が高い。

現行に準備されているパワートレインの全てとはいかないがいくつかは継承されるだろう。

ハイブリッドはトヨタとの協業で作り上げるものと予想してきたが、マツダ独自のストロングハイブリッドとなりそうだ!

一方でEVモデルでの課題点は航続距離で、「MX-30」よりももっと長くしなくてはならない。具体的な数値等は不明だが、先に挙げたモデルより進歩していると見て良いだろう。

 以上の事を実現できるプラットフォームは「SKYACTIV マルチソリューションスケーラブルアーキテクチャー」で、次期「CX-5」はこのPFとなる説が有力だ。

 

デビュー時期は2025年で、EVモデルは1〜2年後とブランクが生じる可能性もある。

マツダが作る次世代の「CX-5」も心が走るものになるのか、その登場が見逃せない!!

次期型登場の狼煙か!? 三菱がデリカに関係ありそうな商標を公開!

いよいよ次期デリカが登場するかもしれない。

三菱自動車が新たな商標を公開した。

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この商標は今日日本で公開されたもので、欧州、米国、ASEANでは同じものは公開されていない。

優先して日本で取得したとなると、この商標のモデルは日本専売に近いモデルと見て取れる。

そして何より、この「D」はデリカと共に歩んできた商標である。

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現在オールラウンドミニバンとして販売されている「デリカD:5」は上の商標を用いている。

 

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(画像引用元:三菱自動車)

アイコニックな半円のLEDライトを採用して人気を博した三菱の「デリカミニ」では、この骨格のような太い「D」の文字は採用されず、こちらは逆に「デリカ」ブランドの一員であることを強調していた。

 

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「デリカ」ブランドの55周年時には「D」の文字の中に「DELICA 55TH SINCE 1968」と刻まれ、一目見て「デリカ」を表しているのが伝わってくる。

 

そして次期「デリカ」ではないかと我々をワクワクさせてくれている「D:X concept」では見た目からもデリカだとわかるが、「D」の文字を入れてきた。

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(画像引用元:三菱自動車)

 

そして何よりお伝えしたいのがこの「D」の文字すべてが骨太なもので、「D」の真ん中の空白は四角い長方形でくり抜かれていることであり、また今回取得された商標と今まで使われた商標とで合致するものはないと言うことである。

この新たな「D」の商標は4本の線が入っていて、「D:X concept」のテーマでもあった「Borderless Adventure」(Borderlessには「国境が自由化された」という意味がある)から、今までの「D」と異なるイメージを持たせている可能性もある。

 

以上の事から、今回の「D」の商標は次期「デリカ」のものと見て良いだろう。

遂に動き出した次期「デリカ」、発表が楽しみだ!

ダイハツの不正 主軸がズレていないか?

「ユーザーがとにかく可哀想」私はそう言える自信がある。

日本の道が作り出した軽自動車、それを主軸に競合と競い合いながら魅力的なクルマをたくさん作り出してきたダイハツ工業の多くの不正が明らかになった。

ユーザー数の多さも想像に難くない。

 

昨年、先に第三者委員会、後にダイハツトヨタで記者会見を開いた。概ね内容はニュースリリースと一緒だったが社長と両社副社長が登壇し、質疑応答の時間も設けられた。

私はここで大きな嫌悪感を抱くことになった。

メディアの質問があまりにも会社優先だったからである。

会社の今後がどうなるのか、社長辞任の可能性などと確かにそこも気になるが、行き過ぎた質問であったり、そもそもクルマに詳しくない方が質問されていた為に繰り返しが多く、正直くどくなっていた。

株主(ダイハツは上場していないのでトヨタ)からすれば業績にどれほど害を及ぼすのか気にはなるが、これをまた別のメディアから聞く人もいてユーザーへの対応を聞くメディアの姿はなかったのである。

 

(※あの場では「ベストカー」さんがユーザーへの対応を聞いてくださっていた)

 

もちろんメディアだけ批判をする気はさらさら無い。

この根底にあるのはダイハツの数十年に渡るユーザーを見下したような不正行為だ。

一部車種は生産の再開が告知された一方で、リコール届けを今すぐ出すべき車種にそれを出していないダイハツには憤りを覚える。

少なくともダイハツ「キャスト」とトヨタ「ピクシスジョイ」は事故があった際に命に大きく関わってくる。一刻も早い対応が必要に思える。

 

走れば人が見え、まちが見え、その場に必要なクルマが見える。先に述べた様に日本が作り出した軽規格、ダイハツの主軸は軽市場だ。ダイハツ車は20代から60代もしくはそれ以上の年代の方が幅広くお乗りになられている。ユーザー数も多いに違いない。

遡れば34年前(最初は1989年)から不正は続いていたのである。

生涯ダイハツ車に乗られる方もいらっしゃるかもしれない。34年という長い月日を人に例えれば生まれて成人を迎え、人によっては新たな家庭を築かれているかもしれない。その過程でダイハツ車とともに育ってきた方、乗り継いで来たユーザーもいたかもしれない。

クルマは決して安くない、本当に大きな買い物である。

もしくは初めて自分で操るクルマ、ずっと乗りたかったクルマがダイハツ車だったという人もいるだろう。

業界問わず会社は単体で成り立っているわけではなく、そこで働く人がいて企業があってユーザーがいてはじめて成り立つものである。

我々の様な一般人から見れば、そういったユーザーの方々に対しどの様に向き合って行くのか早く教えてほしいと思うのは当然のことではないだろうか。

この点はまずダイハツないしはトヨタから、不十分であると判断するのであればメディアが言うべき・聞くべきことであると考える。

 

これは本当に私の考えになるが、この不正に関わっていない関係者を除いて、ダイハツを許す気にはなれない。信頼と不安はお金で解決できるものではない。

信頼を失う行為をしたダイハツに私は失望すら覚えた。

不正をしたメーカーは多いが人命に関わるケースにおいてそのメーカーの「らしさ」を取り戻すのにはものすごく長い年月がかかる事は歴史が教えてくれるはずだ。

ダイハツがどのようにユーザーと向き合っていくのかそこを私は注目したい。

精悍な佇まい! ダチアから新型ダスターが登場!

みなさんはダチア・ブランドをご存じだろうか?

もとはルーマニアの自動車会社で現在はフランスのルノーの傘下になっているブランドだ。

主な生産車種は「サンデロ(ステップウェイ)」やブランド初のEVである「スプリング」そして代表格の「ダスター」だ。

そんな「ダスター」がフルモデルチェンジを果たした。実に10数年ぶりである。

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(画像引用元:DACIA)

というのも、現行のダスターは2018年登場だが、全貌は先代からのキャリーオーバーであり事実上2009年登場ということになる。

この「ダスター」は実は日産が「テラノ」として意匠を変えロシアで販売した過去があるほどだ。

 

【エクステリアデザイン】

せっかくなので細かく見ていこう。

ダチアの新ロゴが採用され、Y字のライトが象徴的だ。

全体的なデザインは先に発表された「ビッグスターコンセプト」と大差なくラギッドな印象を持たせる。

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(画像引用元:DACIA)

昨今の車は出るとすぐ「他社モデルに似ている」と言われがちだがこれは唯一無二と言っていいだろう。全体的に削り出したようなフォルムは新生ダチアらしく、とても山が似合いそうだ。

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(画像引用元:DACIA)

縦と横のラインが上手く織りなしている点も注目したい。基本のラインにあまり遊びがなく、カチッとしているように思える。

ミラーに採用されたブロンズは流行りを感じさせる。

一つ気になることがあるとすればフォグランプで、縦横基調の中に丸いライトはどういった意図で採用されたのだろうか…(四角い方がバランス的には美しいはず)

 

【インテリアデザイン】

このクルマに大きなパネル、タッチ式のボタンは要らないだろう。オフロードが似合う「ダスター」にはこれがちょうどいい。

エアコンの吹き出し口にはライトと同じY字のモチーフのパーツがあてられ、ナビも大型化しているものの必要最低限の拡大というように感じられる。

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(画像引用元:DACIA)

ハンドルには"アライアンス"が感じられるが変にヨークにする必要もないためバランスが取れているだろう。

ボタンは物理式である点や他と異なるシフトノブのつくりも見逃せない。

 

【パワートレイン、プラットフォーム】

パワートレインは電動化時代において有力な選択肢となるハイブリッドが含まれる。

ハイブリッド140と呼ばれるグレードやTCe 130グレードでは130馬力且つ48Vマイルドハイブリッドシステムを備えた優れものが登場。

EV仕様は出ないものの、LPGバージョンがあるという。

採用されたプラットフォームはルノー日産三菱アライアンスでお馴染みの「CMF-B」プラットフォームとなる。

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(画像引用元:DACIA)

 

【日本導入】

きっとない!が輸入代行のいくつかのメーカーは先代を輸入している為もしかすると輸入も可能かもしれない

※輸入されたい方はその道のプロに聞いて下さい。

 

さて最後に余談となるがこの新型「ダスター」はロシアのラーダ「ニーヴァ」の事実上の兄弟車になる予定だった。

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(画像引用元:LADA)

昨今の世界情勢が理由で計画は破綻、「ダスター」のみが表舞台に出ることを許されたということを記すメディアはいるだろうか…