三菱が新たな中期経営計画を発表! 色々分析してみる

こんにちは


本日、三菱自動車が2025年度までの新中期経営計画「Challenge 2025」を発表しました。

 

新計画で取り組みは以下の通りです。

・販売台数110万台、営業利益2,200億円(営業利益率7%)を目標
ASEANオセアニア経営資源を集中、台数・シェア・収益を拡大
・今後5年間で16車種(電動車9車種)を投入
・今後6年間で研究開発費・設備投資の総額を過去水準と比較して約3割増加
 (2026年度以降は、電動化・IT/新事業への配分を約7割に引き上げ)
カーボンニュートラルの実現に向け温室効果ガス排出削減
・2030年までに総額2,100億円を投じ、15GWhの電池調達
・更なるアライアンスとの連携強化(OEM商品相互補完 等)
・自動車メーカー固有アセットを活用した新事業への挑戦
 (エネルギーマネジメント、バッテリーリユース、データ販売 等)

 

ここまでがプレスリリースを基にしたものです。

ここから先は発表の大切なところにフォーカスを当てて、綴ろうと思います。

 

新型車投入

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(画像引用元:三菱自動車)
16台(9台が電動車)とありますが、これは世界規模でのお話となります。

16台中ICE(内燃機関)モデルが7台。

HEVは5台、4台がBEVという分け方となっています。


ICEに書かれているのは、デリカミニ(5月発売)、XFC(10月頃)、軽、ピックアップ、PPV、3列SUVMPV

軽はおそらく既存のモデルの次期型か、ミニキャブミーブの次期型でしょう。

PPVはそれが示す様にパジェロスポーツで、25年に登場する様です。

3列SUVXFCの3列シート版と見ています。(パジェロとかだといいですね)

これはPPVより少し前に投入される様で、24年後半ということになりそうです。

MPVとは…?こちらは投入時期の記載なしです。


続いてHEV。

2列SUVとコルト、ASXMPV-HEV、エクスパンダーHEV。

コルト、ASXルノーのモデルに基づきます。これは今年中に明らかになる予定です。

エクスパンダーHEVは次期型でしょう。

投入時期はコルトよりも少し後との事なので、もしかすると来年初旬かもしれません。

不明なのは2列SUVMPV-HEVです。

前者はもしかしたらRVRの新型かなと予測するものの、XFCとのカニバルを避ける為にもそれは無いと思う反面、サイズダウンした場合、それこそトヨタライズやダイハツロッキーの様なサイズ感ならあり得ると言った現状です。

エクリプスクロスの後継なんて可能性もありそうなので続報を待ちたいところ。

こちらのモデルの投入時期は24年後半となりそうです。

MPV-HEVはMPVとどう差があるのかよくわからないのが現状です。

個人的にMPV-HEVをデリカ、MPVが新規車種なんて事もあり得るのでは?と考えています。こちらも時期は不明です。


さて、ラストはBEVです。

電動化の流れはどのメーカーであれ追わなくてはならず、ここで判断を大きく誤ると今後に大きな損害が出て来るのもまた事実という難しいモデル。

ピックアップ-BEV、2列SUV-BEV、アライアンスBEV(軽)、アライアンスBEV(SUV)が用意。

ピックアップトラックのBEVがトライトンとは考えづらいような気もします。

2列SUV(BEV)の正体も掴めていません。

HEVにいた2列SUVとは兄弟でしょうか?(eKクロスとeKクロスEVの様な…)

アライアンスの軽EVは日産でしょう。こちらは25年ごろに投入。

おそらくはICEの軽のBEV版となる事でしょう。

SUVルノー製と見られ、価格次第との事からあり得るのはルノー5かもしれませんしメガーヌE-Techの可能性も排除出来ません。

アンペアがどういったモデルを出してくるかでこの仮説は変わりそうです。

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(画像引用元:三菱自動車)

 

経営方法
そして三菱はASEANオセアニア中南米、中東アフリカ、北米、欧州、中国、日本を主に3つに分けて経営していく様です。

ASEANオセアニアは『成長ドライバー』、中南米、中東アフリカを『レバレッジ地域』、残り3国を『先進技術推進地域』と分離。

 『成長ドライバー』及び『レバレッジ地域』の地域においては、今後5年間で12モデル(7電動車)を投入。

ICEからはピックアップ、PPV、MPV、3列SUVXFC

電動車からはピックアップEV、2列SUVのHEVとBEV、ASXとアライアンスEV(SUV)、エクスパンダーHEVにMPV-HEVです。

ここで除外されたコルト、アライアンスEV(軽)、デリカミニ、軽パッセンジャーが『先進技術推進地域』のどこかの国に投入されるのは確実でしょう。

ただその一方でこの地域が4台のみとも言っていないので、場所とニーズに応じた対応が組み込まれそうです。

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(画像引用元:三菱自動車)


そして新たに欧州にもアウトランダーPHEVの投入が決定

アライアンス内で欧州はルノーが得意とする地域ですから止めているのかと思いましたが、ビジネスになるところを見捨てるというのはあり得ないので、この英断は素晴らしいと思います。

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(画像引用元:三菱自動車)

 

アライアンス

アライアンスはより加速し、更に相互に良い影響を与える様になるそうです。

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(画像引用元:三菱自動車)

三菱→アライアンスでは持分利益貢献、軽自動車生産(NMKV/日産)、ASEANオセアニアでの協業(2社)、次世代フレーム商品開発リーダー(2社)の4つを貢献。

アライアンス→三菱ではプラットフォーム、バッテリー調達、自動運転などの技術の3つをサポートするという内容。

次世代フレーム商品開発リーダーというのは大役でありますが、それらに長けてきた三菱だからこそできる車づくりに期待したいところです。

 

【期待したい事・期待できる事】

さてそろそろ長くなってきたので、この章は飛ばして頂いても大丈夫です。

私が今後の三菱に期待している事のひとつは、新型車の投入です。

16台を見てみてもどれもが魅力的な商品な予感がしております。

その一方でビジネスとして難しい(投入したところでビジネスにならない)モデルがいるのも事実ですから全て出せ何ていう気は毛頭ありません。ですがその一方で日本で出しても需要があるモデルはいると思うので私はそこに大きな期待をしたいと思います。

 電動化にかける投資においてアライアンスに頼りすぎる事なくしっかりと準備しているのは良い点であると思いますし、間違いなく不正やいざこざからの立ち直りをしようという努力が伝わって来るのは素晴らしい事なのだと思います。

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(画像引用元:三菱自動車)

 

というわけで今回は「Challenge 2025」について扱って参りました。

三菱の更なる飛躍が楽しみですね。

今回もお読みいただきありがとうございました。

また次回も読んでくださると嬉しいです。

 

 

 

 

 

※当記事の一部はあくまで予想であり、不確実性に基づくものです。