【Review】
Hej Hej！高校生自動車ライターのRioです！今回は第4回ということで、今までのような日本未導入モデルではなく、日本導入が決定したモデルをご紹介したいと思います。
今回レビューするのは、フォルクスワーゲンの電気自動車シリーズであるID.ファミリーの超個性派のミニバンである「ID.BUZZ」です。
世界的にも珍しい、電気自動車の乗用ミニバンで、ミニバン大国の日本でもそれなりの需要があるのではと導入が期待されていた中、ついに2024年末以降に日本導入することが正式に決定されました。筆者も心の中で「よっしゃ！」と思いましたが、冷静に考えてみると2024年末以降ってか～なり先の話やんけっ！と思った次第です…(笑)。恐らくマイナーチェンジか改良が行われたタイミングで日本導入されるのではないかと予想しています。すでに「ID.BUZZ」にはバリエーションとして、写真の標準モデルや商用モデル、3列目シートを備えたロングホイールベース、さら2024年モデルには高性能グレードのGTXの導入も予告されています。
(画像引用元:Rio fromCariview)
さて、この「ID.BUZZ」は1950年代から量産され、日本でも「ワーゲンバス」というニックネームで親しまれた「タイプ2」の事実上の後継モデルにあたるEVです。「タイプ2」は自由なライフスタイルを象徴し、「ビートル」と呼ばれた「タイプ1」と共にフォルクスワーゲンブランドのイメージを大きく形成したモデルで、「ID. BUZZ」を日本に導入することで、未来に向かっていくフォルクスワーゲンブランドのイメージメーカーとして大きな役割を果たすことが期待されています。
(画像引用元:Rio fromCariview)
しかし、初めて「ID.BUZZ」を前にして一番最初に感じたことはとにかくデカイこと。ボディサイズが4712×1985×1937mm（全長×全幅×全高）、ホイールベースは2989mmとなっており、日本での取り回しはかなり苦労すると思う。日本導入しても爆売れではなく、一部の層に深く刺さるマニアックなキャラクターになると考えられます。
(画像引用元:Rio fromCariview)
エクステリアは、空気抵抗を考慮した平面的でのっぺりとした印象だが、「タイプ2」をオマージュした個性的な2トーンのボディや、それを際立たせるボディの抑揚はかなりオリジナリティ溢れる仕上がりとなっています。
Cピラー部分には、RRレイアウトだった「タイプ2」の吸気口の形をイメージした装飾が施されていたり、テールライトは流行りの横一文字型だったりと、シンプルながら遊び心を取り入れたデザインとなっています。
(画像引用元:Rio fromCariview)
インテリアは、床下にバッテリーを搭載したことでフラットなフロアを実現しています。さらにファブリック素材や、ボディ同色のアクセントカラーを用いた明るくポップな内装とし、ダッシュボードにはウッドパネルを採用することで、質感は高く親しみやすい、居心地のいい空間に仕立てられています。
(画像引用元:Rio fromCariview)
しかしその一方で、現状この標準ボディのモデルには3列シートが設定されないなど、日本のミニバンと比べると利便性は劣る印象を受けます。
(画像引用元:Rio fromCariview)
ロングホイールベースモデルでないと3列目シートが選べないとなると、更に日本での取り回しに苦労することになりそう…。
ヒットすることは難しいと思うが、個性的なクルマが日本に導入されることで、日本の景観が少しでもにぎやかになったら嬉しいと思います！日本導入を決定してくれたフォルクスワーゲンに感謝です！
(画像引用元:Rio fromCariview)
最後までお読み頂き、ありがとうございます。それではまた次のクルマでお会いしましょう。Adios！
Written and photo by Rio fromCariview
