ルノーは今、懐かしい名前をリブートしている。
実際、ルノーのCEOであり、カルト製品の再発明がブランド自体に火がつける事を経験から知っているルカ・デ・メオ氏は2021年に5(サンク)がEVで復活する事を明らかにし、直近ではエスパスの名前を復活させた。
将来的には「セニック」が再登場となる。
「ラファール」
ルノーのC460というレーシング航空機に初めてこの名前が付けられた。
ルノーは「ラファール」をフラッグシップSUVとして位置付け、ラインナップを拡充する。
同メーカーの「オーストラル」とその7座席版である「エスパス」の間に存在する様なイメージとなる。
例えるなら、オーストラルとエスパスはマツダのCX-5とCX-8の関係によく似ている。
(画像引用元:Renault)
プラットフォームはアライアンスのメリットを最大限活用する。
ルノーオーストラル、日産エクストレイル、三菱アウトランダーPHEVでも確かな競争力を持つ「CMF-C/D」を採用する。
ルノー「ラファール」はDセグメントに位置する。同じクーペSUVである「アルカナ」はCセグメントSUVとキャラクター分けがなされている。
(画像引用元:Renault)
エクステリアデザインはセニックビジョンから始まったとされるジル・ヴィダル氏指揮下による新言語が採用されているのが見て取れる。
フォグランプには一世代前のコの字ライトから離れ、幾何学的なデザインになっている。
クリオ(日本名:ルーテシア)よりも更に新言語の特徴を発揮できている様に見える。
(画像引用元:Renault)
インテリアではインストルメントパネルからコックピット感が強いものの、どうしてもそこにはオーストラルを感じざるを得ない。
ただ、航空機という由来を持つ以上、コックピット感が演出されているという表現は正しいのかもしれない。
(画像引用元:Renault)
ボディサイズは全長4,710mm、全高1,610m、全幅1,860mmとフラッグシップSUVらしい佇まいとなっている。
参考までに「オーストラル」と比べると全長は200mm長くなり、幅は35mm大きく、高さは30mm以上低くなっている。
生産工場はパレンシアにあるルノーのスペイン工場。三兄弟共にこの工場で生産される。
(画像引用元:Renault)
「ラファール」では「エスプリアルピーヌ」が用意されている。
エスプリ・アルピーヌは、「アルピーヌ」のDNAにインスパイアされた内外装が特徴で、オーストラルから始まり、クリオにも設定され、第3弾のモデルとなる。
エスプリアルピーヌでのユニークなボディカラーであるアルパインブルーも用意される。
インテリアではアルピーヌ由来の「A」のロゴが表示される。
(画像引用元:Renault)
ハイブリッドがこのクルマに載せられている。
1.2ℓガソリンエンジンを含め多くの選択肢が提示される。4WDの「4x4」は300馬力のパワーを持つ。
4輪指向性システムの「4Control」、「マルチリンク」リアサスペンションも用い、同時に22もの安全と運転支援システムを採用する事で、最適な快適性を提供するという。
(画像引用元:Renault)
「ラファール」は2024年1月から注文が可能となる。価格はまだ不明だ。日本導入の是非を含め今後の情報に期待したい。