クルマにあまり興味がない知人からよく「この車は何?」というメッセージと共によく送られてくる写真がある。
そのクルマのボディは大体の個体が青く輝き、四つのライト、日本車からは感じられないデザインを持っている。そう、アルピーヌA110だ。
アルピーヌブランドは50年前、フランスの大手自動車メーカーであるルノーに買収され、今や完全に子会社になっている。
数年前、アルピーヌの親会社であるルノー連合は大きな不況に陥った。アルピーヌをはじめととする連合各社の持つサブブランド(ハイエンドブランドも含める)にも影響が出た事もあった。
だがそれは過去の話で、今は今伝えなくてはならない「ホットトピック」がある。
以前ルノーはアライアンスで新開発となるCMF-BEVプラットフォームを発表した。
これをルノー5並びに日産マイクラ後継EVより順次適応しローンチする。
アルピーヌもこのプラットフォームを用いたスポーツカーを発売する予定だ。
来たる5月9日、アルパインはイギリスで、『A290_β』と呼ばれる新モデルを発表する事が本日明らかになった。
(画像引用元:Alpine)
多くの事は明らかにならなかったものの、アルピーヌブランドの命名方法(Aとそれに続く3桁)を維持。
『A290_β』における最初の数字は車両のサイズを表す。一方で「90」は「ライフスタイル」として知られるブランドの多目的スポーツカーに使われるもので、A110の様な生粋なスポーツカーには「10」という数字が充てがわれる。
「β」とは、完成品が出来る直前に、ソフトウェアの世界で使用されるテストバージョンを指す。
つまり、この度公開される『A290_β』は限りなく市販モデルに近いコンセプトモデルになりそうだ。
このコンセプトモデルは2024年に発売される将来の100%EVスポーツカーを予見するモデルだと言う。
(画像引用元:Alpine)
同社はEVブランドを目指している。
『A290_β』はEVブランドへの進化及び、多様なニーズに応えるモデルの拡大の序章に過ぎないのは言うまでもない事実である。
具体的には以前ルノーが明らかにした下図をご覧いただきたい。
(画像引用元:Renault)
見てとれるように決してA110が死ぬわけではない。個人的にはA110のデザインを含めた多くの"良さ"が受け継がれる事を願いたい。