【Review】
Hej Hej！高校生自動車ライターのRioです！今回は第2回ということで、またまた日本未導入のクルマをご紹介したいと思います。
(画像引用元:Rio fromCariview)
今回レビューするのは日産の北米ブランドであるインフィニティの「QX55」。インフィニティではモデル名がQで始まり、その次にXが来るとSUVとなる。その後ろに2桁の数字がくっつき、10の位の数字がサイズを表す。基本的に1の位には0が入るのだが、この「QX55」は見ての通り、1の位に5が入る。QXシリーズでは1の位に5が入ると、10の位が共通なモデルのクーペ版ということを表す。
かなりややこしい説明になってしまったが、簡単に言えば「QX55」は「QX50」のクーペ版ということになる。
日本名で説明すると、ベースとなる「Q50」は日本では「スカイライン」として販売されており、そのSUV版が「QX50」でかつて日本では「スカイラインクロスオーバー」として販売されていた。そして今回紹介するのはそのクーペ版である「QX55」。無理やり日本名を付けるとすれば、スカイラインクロスオーバークーペ！いや、スカイラインクーペクロスオーバーか…。どちらでもいいが、サイズ的にも程よく、流行りのクーペSUVなのでこれは日本でも売れるかも。ということで、概要の紹介だけでかなり長くなってしまったが、クルマを細かく見ていこう。
(画像引用元:Rio fromCariview)
まずはエクステリアについて。フロントは大きく開いたグリルが印象的で、クロームパーツで強調されているためより迫力を感じる。グリルパターンは日本の伝統文化である折り紙にインスピレーションを得ているとのこと。大きいグリルに対してヘッドライトは小さめで、目付きが鋭くスポーティーな雰囲気。個人的にはインフィニティのエンブレムが大き過ぎる気も…(笑)写真で見る以上に、実物を見ると「わっ、デカッ」となる(笑)。
(画像引用元:Rio fromCariview)
サイドに回ると流麗なクーペラインが特徴的。ボディ下部の樹脂モールの部分にも一部にボディ同色パーツを重ねているところにこだわりを感じる。
(画像引用元:Rio fromCariview)
リアから見ると、小さめのリアウィンドウは凝縮感がありスポーティーな走りを予感させる。どこか「ヴェゼル」にも似たピアノの鍵盤のようなテールライトは「デジタルピアノキー」と呼ばれ、近年のインフィニティのデザインアイコンとなっている。実はよーく見るとAピラーとフロントウィンドウの間にブラックのパーツが装置されており、ルーフレールまで一直線で繋がる形状になっていたり…。地味だけどスゴいこだわり。また、ルーフレールやミラー、ホイールやその他エアロパーツなどが全てブラックに統一されていて、ボディ全体が引き締まった印象となっている。
(画像引用元:Rio fromCariview)
今回、展示方法の関係で内装を確認することはできなかったが、写真で見る限り、ベースモデルである「スカイライン」と基本的な部分を共有している。「スカイライン」もデビューしてから長く経つので、2段に分かれているセンターディスプレイやインパネの造形など、どこか古さを感じてしまう。新規投入車種でありながら、古さを感じてしまうのはなんとも複雑な気持ちになる。せっかくなら同時期に発表された「QX60」のように先進感のあるコックピット周りにして欲しかった。シートに目を移すと、スポーティなレッドとブラックのツートーンとなっている。この内外装から分かるように、若い世代が主なターゲットになっている。であれば、もっと新しさを感じるクルマに仕上げて欲しかったと思う。
(画像引用元:Rio fromCariview)
ただ、色々言ったものの魅力的なクルマであることに変わりはない。国内でも流行りのクーペスタイルSUVだし、かなりの需要はあると思う。プラットフォームなど、現行型の「スカイライン」と同じなわけだから、搭載されている技術を流用して、プロパイロット2.0を搭載したハイブリッドモデルと、400psのハイパワーエンジンを搭載した400Rを設定すれば、かなりの商品力があると思うんだけど…。
デザインは多少日本仕様にして、日産のエンブレムにテールライトの丸目4灯とか…。クーペSUVであれば、剛性も高く運動性能も良いと思う。な～んて妄想が膨らむ1台でした！日本導入してほしいな～！(笑)
最後までお読み頂き、ありがとうございます。それではまた次のクルマでお会いしましょう。Adios！
Written and photo by Rio fromCariview
