【Review】日本のEV市場のゲームチェンジャーとなるか!?BYD/ドルフィン

【Review】
Hej Hej!高校生自動車ライターのRioです!今回は第6回ということで、前回紹介したATTO3に続き、日本市場へ2番目に導入予定のBYDのコンパクトEVであるドルフィンをご紹介したいと思います。

 

開発コンセプトは「さまざまなライフスタイルにマッチするe-Compact」で、既に本国では2021年8月に販売が開始されている。海からのインスピレーションを得た海洋シリーズに属しており、エクステリアとインテリアの随所にイルカをイメージしたデザインが施されているのが特徴。「e-Platform 3.0」を採用し、WLTCモードで471kmの航続距離を可能にしている。
ラインナップはスタンダード、ハイグレードの2種類で、両グレードで交通標識認識システムや誤発進抑制機能などの充実した安全装備を標準搭載している。

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(画像引用元:Rio fromCariview)


今回、日本導入される3車種の中では一番古いモデルと言うことができるが、古いと言ってもまだ登場から約2年しか経っていない。いかにBYDが多くの新型車を世に送り出しているかが分かる。

 

エクステリアについて見ていくと、ドルフィンは丸みを帯びたボディとショルダーラインを分かれ目とした2トーンが特徴的。この大胆な配色が似合うのもコンパクトカーならでは。フロントから見ていくとBYDのロゴのベース部分には模様付きのパネルが配されている。アクセントとして柄を入れたのだと思うが、柄を入れるならせめて左右対称にしてほしい(笑)。ヘッドライトは左右2ヵ所で跳ね上がる横一文字型のものが奢られる。夜間点灯時はかなり存在感ありそう。ボディの角はかなりエッジの効いたデザインになっている。

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(画像引用元:Rio fromCariview)

※画像は中国仕様


サイドから見ると、ボディサイズのZ字のプレスラインがヒョンデのアイオニック5を彷彿とさせる。樹脂製のカバーを組み合わせたブラック&ホワイト&ボディ同色の3トーンのホイールはかなり個性的で足元を華やかにしてくれる。ドアノブは空力も考慮されたフラットなデザイン。

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(画像引用元:Rio fromCariview)

※画像は中国仕様


リアに回ると、面を強調したドシッと構えた迫力のカビゴンスタイル。それを貫く流行りの横一文字テールライト。テールライト内部の造形も細かく、コンパクトカーとは思えない高級感すら感じさせるスタイリング。DOLPHINのロゴにはしっかりイルカマークも備わる。

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(画像引用元:Rio fromCariview)

 

続いてはインテリアについて。横浜で展示されていた中国仕様は、ボディ同色で統一感を出そうとしていてかなり派手なカラーリングだったが、その後二子玉川で展示されていた右ハンドル(恐らく日本仕様)のモデルは、ブラックのモノトーンでかなり落ち着いた雰囲気となっていた。

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(画像引用元:Rio fromCariview)


細かく見ていくと、メーターとセンターディスプレイはおそらくATTO3と同じものが採用されている。つまりセンターディスプレイはあの縦横回転タイプのものが採用されている。小物置きがかなり豊富で使いやすい位置に配置されているので実用性も高そう。コンパクトカーにも関わらずドリンクホルダーが特等席に横並びで置けるのはポイント高い。ブリッジ式のセンターコンソールなのでその下に収納も用意されている。空間効率はかなり工夫されていそう。

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(画像引用元:Rio fromCariview)

 

最後に取材で少し明らかになってきた日本仕様について。航続可能距離は450㎞を予定していて、補助金込みで200万円台を目指すとのこと。仮想敵は日産のサクラ。中国仕様の内装は派手だったが、BYDジャパンが本社に要望を伝えたところ、フォーマルな内装が日本仕様に採用されることになった。さらに内装は他にも何色か設定される予定となっている。内装はシボなど工夫されていて視覚的質感は高いが、触れると実はハードプラ多め。ドルフィンに関しては、個人的にはちょっとメラメラしていた塗装の質が少し気になったかな…。

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(画像引用元:Rio fromCariview)


今年の夏頃(もうすぐ!)の発売を目標に、準備を進めているとのこと。補助金を含めなければ300万円中盤と言ったところだと思うので、コンパクトカーとして考えたときに、十分その時点で競争力はあると思う。中国からまもなく黒船の中心的存在がやってくるということ。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございます。それではまた次のクルマでお会いしましょう。Adios!

Written and photo by Rio fromCariview