【Review】
Hej Hej！高校生自動車ライターのRioです！今回は第7回ということで、前回紹介した「ドルフィン」に続き、日本市場へ3番目に導入予定のBYDの最新EVセダンである「シール」をご紹介したいと思います。
海洋シリーズに属するこのコンパクトセダンの「シール」、日本語で言えば「アザラシ」の開発コンセプトは『BYDの最新技術を結集したハイエンドe-Sedan』。海洋シリーズである通り、「ドルフィン」と同じく海からのインスピレーションを得ていて、スポーティーかつエレガントなデザインを特徴としたEVセダンとなっている。
BYDが2022年5月に発表し、日本に導入される3車種の中では最も新しいモデルで、その航続距離は欧州のWLTPモードで555kmを誇る。高い安全性と長い航続距離を持つ、BYDの最先端技術が結集されたモデルと言われている。今までレビューしてきたモデルよりさらに最新世代のモデルということで、他のBYDのモデルとは一線を画すオーラを感じる。おそらく仮想敵はテスラの「モデル3」。ハッチバックではなく、あえてセダンとすることで、テスラに真っ向勝負を挑んでいる印象を受ける。
続いてはエクステリアについて。
鋭いヘッドライトに、ルーフなどのブラックのアクセントがスタイリッシュな印象。どことなく目付きと全体のフォルムがダイオウグソクムシ感あるような…(※個人の感想です)。かなり低いノーズや段差の少ないクリーンなボディのおかげで空気抵抗はかなり少ないと言われている。サイドから見ると抑揚はあるものの、キャラクターラインの少ないボディパネルが特徴的。ルーフラインも美しく、クォーターガラスには「アット3」と同じく魚のウロコのような模様が施されている。FR車のようにフロントのタイヤハウスからドアパネルまで空間があるので、エアダクト風の装飾で間延び感を打ち消している。エアロ形状のホイールはスポーティで、サイドスカートも大きめのものが装着されている。
リアに回ると、BYDお得意の横一文字のテールライト。テールライトは、ベース部分がブラックでクロームパーツが横に貫いているので、かなり引き締まった印象を受ける。そして一見シンプルそうに見えて、地味に存在感があるのがリアディフューザー。本当に機能しているのかは分からないが、とにかく造形が深い。展示車の影を見れば一目瞭然！こんな影のクルマ見たことない(笑)。細かいところを見ると、かなり攻めたデザインのセダンに仕上がっていて、セダンあるあるのおじさん臭が一切しないことが特徴のクルマになっている。
そしてインテリアについて。
個性的な意見ではあるが、配色や造形はド派手ではないので、恥ずかしくもないし飽きも来ないいい塩梅に仕上がっていると思う。シートやパネルの色が水色なのはかなり珍しいが、全車これなのかボディカラーに合わせているのかは不明。夏はいいけど、冬乗ると視覚的に寒そう…(笑)。シフト周りも他のBYDのモデルとは違う、より一般的なものに仕上がっているイメージ。シフトノブのサイズが、持つには小さいし、指先で操作するには大きい気がする…。つまむイメージ？(笑)。メーターも「アット3」や「ドルフィン」とは違うさらに大画面のものに刷新されている。センターディスプレイも他のモデルよりやや大きいような気がする。
ステアリングもボタン含めブラックで纏められていてモダンで落ち着いた印象。ひとつ気になったのは、ダッシュボードやセンターコンソールに配されるグロスブラックのパネルで、レーザー光線のようなブルーの直線的なアクセントが入っていること。この部分は好みが別れるかも…。
BYDのクルマ全てに言えるのが、どのモデルも斬新で個性的であるということ。とにかくキャラが濃い。今回の3車種の中では最も洗練されていて、「シール」が一番日本人好みなクルマに仕上がってると感じる。日本導入は、2023年の下半期を予定しているということで、あと半年ぐらい。個人的には、今回の3車種の中で一番注目しているモデルで、一番登場が待ち遠しいクルマでもある。首を長くして登場を待ちたい。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。それではまた次のクルマでお会いしましょう。Adios！
Written and photo by Rio fromCariview
