三菱自が中国での販売を3月から一時停止した事が判明。
これにはいったいどの様な背景があるだろうか?
(画像引用元:广汽三菱)
中国で三菱自が唯一販売するNEV
この日明らかになったのは、販売の一時停止とこれによる損失だ。
ひとつずつしっかりとフォーカスを当てていく。
まず、販売の一時停止となるに至ったのは、販売の低迷だった。
中国市場におけるビジネスというのは非常に難しい事は明白である。
事実、トヨタ自動車も同社EVのbZ4Xの大幅な値下げを実行するなど日系メーカーの"異例"の動きを取っている。
(画像引用元:一汽丰田)
一汽丰田はヴィオスをプレゼントするという奇行に出た。
もちろん三菱自もお世辞にも上手くいっているとは言えない。
中国でのEVの普及は極めて革新的なスピードだ。広汽三菱もまたその波に乗れていない。
と言うのも、三菱自が現地で展開するモデルの多くがICE(ガソリン車)だ。
NEVにあたるのはエアトレックのみ。
昨年 12 月に新型アウトランダーを投入したもののそれもまた鳴かず飛ばず…とまでは言わないがイマイチな結果となった。
NEVが好まれる現地で同社の販売が低調している為、5月までの約3か月間、中国湖南省の長沙工場での新車生産を停止して生産を調整するようだ。
またその一方で、在庫や販売環境を見ながら、6月には新車生産を再開する予定である事も明らかになった。
無論、これによる被害がゼロであるわけはない。三菱自の2023年3月期決算において226億円の損失を計上した。
内訳としては121億円の営業外費用と105億円の特別損失である。
当ブログが今月上旬にアップした記事において、広汽三菱の噂について取りまとめた事があった。
三菱が中国市場撤退の噂。 否定はするも現実は… - くるまブログ!
撤退にはならずに済んだので良かったが、今後も何が起こるかわからない。
続報が入り次第、更新していきたいと思う。