精悍な佇まい! ダチアから新型ダスターが登場!

みなさんはダチア・ブランドをご存じだろうか?

もとはルーマニアの自動車会社で現在はフランスのルノーの傘下になっているブランドだ。

主な生産車種は「サンデロ(ステップウェイ)」やブランド初のEVである「スプリング」そして代表格の「ダスター」だ。

そんな「ダスター」がフルモデルチェンジを果たした。実に10数年ぶりである。

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(画像引用元:DACIA)

というのも、現行のダスターは2018年登場だが、全貌は先代からのキャリーオーバーであり事実上2009年登場ということになる。

この「ダスター」は実は日産が「テラノ」として意匠を変えロシアで販売した過去があるほどだ。

 

【エクステリアデザイン】

せっかくなので細かく見ていこう。

ダチアの新ロゴが採用され、Y字のライトが象徴的だ。

全体的なデザインは先に発表された「ビッグスターコンセプト」と大差なくラギッドな印象を持たせる。

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(画像引用元:DACIA)

昨今の車は出るとすぐ「他社モデルに似ている」と言われがちだがこれは唯一無二と言っていいだろう。全体的に削り出したようなフォルムは新生ダチアらしく、とても山が似合いそうだ。

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(画像引用元:DACIA)

縦と横のラインが上手く織りなしている点も注目したい。基本のラインにあまり遊びがなく、カチッとしているように思える。

ミラーに採用されたブロンズは流行りを感じさせる。

一つ気になることがあるとすればフォグランプで、縦横基調の中に丸いライトはどういった意図で採用されたのだろうか…(四角い方がバランス的には美しいはず)

 

【インテリアデザイン】

このクルマに大きなパネル、タッチ式のボタンは要らないだろう。オフロードが似合う「ダスター」にはこれがちょうどいい。

エアコンの吹き出し口にはライトと同じY字のモチーフのパーツがあてられ、ナビも大型化しているものの必要最低限の拡大というように感じられる。

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(画像引用元:DACIA)

ハンドルには"アライアンス"が感じられるが変にヨークにする必要もないためバランスが取れているだろう。

ボタンは物理式である点や他と異なるシフトノブのつくりも見逃せない。

 

【パワートレイン、プラットフォーム】

パワートレインは電動化時代において有力な選択肢となるハイブリッドが含まれる。

ハイブリッド140と呼ばれるグレードやTCe 130グレードでは130馬力且つ48Vマイルドハイブリッドシステムを備えた優れものが登場。

EV仕様は出ないものの、LPGバージョンがあるという。

採用されたプラットフォームはルノー日産三菱アライアンスでお馴染みの「CMF-B」プラットフォームとなる。

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(画像引用元:DACIA)

 

【日本導入】

きっとない!が輸入代行のいくつかのメーカーは先代を輸入している為もしかすると輸入も可能かもしれない

※輸入されたい方はその道のプロに聞いて下さい。

 

さて最後に余談となるがこの新型「ダスター」はロシアのラーダ「ニーヴァ」の事実上の兄弟車になる予定だった。

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(画像引用元:LADA)

昨今の世界情勢が理由で計画は破綻、「ダスター」のみが表舞台に出ることを許されたということを記すメディアはいるだろうか…