【Review】世界のCOTYを総ナメして日本市場へリベンジ!ヒョンデ/IONIQ 5

【Review】
Hej Hej!高校生自動車ライターのRioです!今回は第10回ということで、世界のトレンド的な韓国出身のEV、IONIQ 5をレビューしたいと思います。

 

アイコニックと言いたくなるけど、正しくはアイオニック。ヒョンデという名前はあまり聞き馴染みがないかもしれないけど、ヒュンダイと聞くと分かる人もいるかも…。

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日本市場ではヒュンダイとして、2001年より日本全国で独自の販売網を使い、セダンを中心にさまざまなモデルを販売していたが、2010年に撤退。当時は、不正や欠陥、デザインのパクり疑惑など、様々な問題を抱えており、評判はよろしくなかった。そして2022年、名前を原音に近いヒョンデと改めて13年振りに日本へ再上陸を果たした。今のヒョンデはひと昔前とは大違いで、ヨーロッパの自動車メーカーから開発チームやデザインチームなどをチームごと呼び込み、大胆な改革を行ってきた。その甲斐あってか、ヨーロッパ市場や北米市場でシェアを大きく拡大。その結果、起亜を含むヒョンデグループの2022年の合計販売台数が684万8198台を記録し、トヨタフォルクスワーゲンに続いて世界3位となったと報じられている。

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そんな絶好調なヒョンデの中でも、評価が高いのがこのIONIQ 5で、「ワールドカーオブザイヤー」、「ワールドEVオブザイヤー」、「ワールドカーデザインオブザイヤー」と2022年のWCOTY三冠を達成した他、ヨーロッパなどの各国のCOTYも総ナメにした。日本でも例外ではなく「2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー」の輸入車の部門賞「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」に韓国車として初めて受賞した。この勢いは世界規模で増していて、どうやらしばらくの間は誰も止められそうにはない。

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「IONIQ」はヒョンデのEVブランド。IONIQ5は、そのIONIQブランドの最初のモデルとして誕生した。サステナブルで革新的な機能を備え、最先端のテクノロジーで、新しいエクスペリエンスを提供するとしている。

イタリアを代表するカーデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロが、1974年のトリノモーターショーに向けて設計したヒョンデの「PONY Coupe」をオマージュした、折り紙細工に似た立体的で幾何学なラインから、スポーティで独創性なデザインとなっている。IONIQブランドのデザインキーとして、パラメトリックピクセルを採用し、レトロかつ未来志向的なフォルムを纏っている。

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IONIQ5のエクステリアデザインは、ロングホイールベースのCUVスタイルに、未来志向のパラメトリックピクセルLEDヘッドランプとフロントバンパーランプ、流麗なクラムシェルフードと空力を考慮されたデザインのエアロホイールを備えている。

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IONIQ5のインテリアは、環境に配慮した様々な素材を採用している。植物性オイルの幅広い使用やリサイクル透明PETボトルから創られた繊維の採用など、地球に優しい素材で完成されたインテリアとなっている。

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車両の状態を一元管理する12.3インチのナビゲーション一体型統合ディスプレイは、タッチパネル式で操作しやすく、視認性のよいグラフィックで直感的に操作できる。また、ステアリングホイール正面に配置されたフル液晶のデジタルメーターは、走行中に必要な情報を視認性のよいグラフィックで表示する。ブラインドスポットビューモニターという機能が備わり、ウィンカー操作と連動して車線変更の際にドアミラーの死角の映像をクラスターに表示してくれるという、なかなか気の効いた装備。

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最近トヨタ車にも増えてきたビルトインドラレコも装備されている。車両の前方・後方に装着された高画質カメラで撮影した映像を保存や再生することが可能で、ドラレコを後付けする必要がなくなる。


またEVならではのフラットな床面を活かしたスライドコンソールも備わる。140mmまでスライド可能で、後部座席からもカップホルダー スマートフォンワイヤレス充電器、USBポートなどの機能を使用できることも魅力的。

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また、充電時間を快適に過ごすためにリラクゼーションコンフォートシートも採用されており、移動中の休憩などリラックスできる環境を提供してくれる。
ステアリングは、メーカーのエンブレムがないシンプルな造形。ドライブモードセレクターがステアリングに備わっているのも操作しやすくていい。

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メーター右側には磁気ファブリックパッドが備わり、メモや駐車券などを磁石で止めておける他、最近のiPhoneなら第3のディスプレイとしてスマホホルダー的な使い方もできるかも。後席スペースも広大で、ガラスルーフが解放感抜群。内装にも外装と同じくパラメトリックピクセルのデザインが採用されている。全体的に無駄がなくシンプルでスッキリした印象のインテリアに仕上がっている。

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急成長を遂げたヒュンダイ改め、ヒョンデ。もう「昔はあれだったから…」とは言ってられない完成度を誇り、世界的に勢いに乗っている。今後の動向に要注目だ。

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最後までお読み頂き、ありがとうございます。それではまた次のクルマでお会いしましょう。Adios!

Written and photo by Rio fromCariview